数あるシミの中でも、インクのシミは難易度は高いです。家庭では落とせない場合も多く、無理をしないのがポイント。少しやってみて、引き際を自分で決めておくことが大切です。
家庭しみ抜きで目立たないように薄くすることは出来ても、完全に落ち切れない場合があります。無理と感じたら信頼できるクリーニング店に依頼しましょう。
インクによるシミは、ボールペンを例にしてみても「水性」「油性」「ゲルインク」とタイプは分かれます。水性だから簡単に落とせるかと言えば、実はそんな単純ではありません。もちろん油性やゲルインクに比べると水性の方が家庭で落とし易いのは確かです。
逆に油性だから、ゲルインクだから落ちないかと言えば、そうとも限りません。やってみないと分からないのです。
インクのシミは付いてスグの場合は、完全に落とす事も可能ですが時間が経過したり、乾いてしまった後では落ちにくくなります。
そんな場合は、完全に落とすのではなく「目立たなくさせる」と言う考えに切り替える事も大切。しかし、何とかして自分で完全に落としたいと考えるなら、処分も覚悟の考えで行きましょう。もしくはクリーニング店に相談を!
無理して失敗するくらいなら、最初からクリーニング出しておけば良いと言う考え方もあります。しかし世間のクリーニング屋さんは私たちが思っている以上にシミ抜きは上手ではありません。
事実、自分でやった方が上手な場合も多いのです。とは言え、クリーニング店は洗いの専門家。家庭では難しいシミはプロに任せ、その店の力量を試しとして「結果を拝見」と行きましょう。
クリーニングに出して「これ以上すると生地を傷めます」と言った理由でシミが残ったまま戻って来ることが多い。金額を払ってこの結果、腹が立ちますよね。これを未然に防ぐには、最初に「このシミは落とせますか?」と聞くことです。
もし「やってみないと分からない」と言う返事が戻って来た場合は、シミ抜き経験が少ないか、技術的に高くない可能性があります。それは家庭しみ抜きのセリフであり、本当のプロならシミを見たら落ちるかどうか分かるはずだからです。
クリーニング屋さんにシミ抜きを依頼するなら、「しみ抜きはお任せください」などと言った看板を出している店にしましょう。しみ抜き料金は少し高いかもしれませんが、もしシミが落ちていなければ返金を請求することも出来るはず。
私たち消費者は看板を見てクリーニングに出しています。落とす技術が無いのにシミが落とせると宣伝するのは詐欺に該当する場合があります。看板は店の顔、ウソの看板をあげていると、商売は出来なくなるはずです。悪質な場合は消費者庁に直接連絡し相談しましょう。