墨汁のシミは家庭で落とせるシミの部類の中では最高ランクに難易度が高いシミと言っても間違いではありません。なかなか落ちません。ただ乾く前であれば流水でも簡単に落ちますので、もし服に付いてしまった場合は出来るだけ早く処置をする必要があります。
もしシミになってしまった場合は、長期戦を覚悟して、まずは台所用洗剤から使ってみましょう。
【シミ抜きの前に】
シルク・カシミア・アンゴラなどのデリケート素材、ダウン・ブランド品はクリーニングに出しましょう。
これらを家庭で洗うと、シミや汚れが取れても風合いが落ちる場合があります。ダウンは輪ジミになる可能性があるので要注意!
乾いてしまった墨汁のシミは手ごわいです。しかし中の成分に違いがあるのか?製品によっては「あれ?」と言う程簡単に落ちる場合もあるので、シミがあるからと言って諦めるのは早いです。クリーニングに出す前に自分でやってみる価値はあります。
時に少しゴシゴシする必要がある場合もありますので、デリケート素材の場合は、最初の段階で家庭ですることは諦めてクリーニング店に依頼したほうが賢明かもしれません。
特にシルクなどの場合は要注意です。この墨汁のシミは家庭でする場合、「固形石鹸」から漂白へと言った流れが良いでしょう。
準備するものは、固形石鹸、液体酸素系漂白剤、セスキ炭酸ソーダ、クエン酸です。
最初に「固形石鹸」を泡立てシミの場所に付けます。そしてゴシゴシと歯ブラシなどで擦ってみましょう。服の素材によっては擦る事で生地を傷める場合があります。もしデリケートな素材の場合は家庭でのしみ抜きは諦めた方が良いです。
ゲルインクのシミは泥汚れと同じで、細かい粒子が繊維の奥に入り込んでいますので、石鹸を使い付加をかけてシミを落としていくしかありません。これで落ちていれば良いですが、落ちていない場合は漂白剤を使います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
①何か小皿を用意して液体酸素系漂白剤とセスキ炭酸ソーダを1:1の割合で混ぜます。
②混ぜてペースト状になったものをシミの場所に歯ブラシなどで付け、擦らないようにトントンと叩き浸透させます。
③ドライヤーで加熱させます。
④最後に中和をさせたいのでクエン酸を水に溶かしたものを、しみ抜き剤のついた場所にかけます。
⑤よく濯いだら終了です。もし全く落ちていない場合は諦めましょう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
薄くなっている場合は、①~⑤までの工程を何度か繰り返すことでシミが落ちる可能性があります。